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クラシック音楽の、グレゴリオからバッハあたりまでの範囲で、私の好きな「この一曲」を紹介。
「この一曲」の「作曲家年代順リスト」→http://www.cityfujisawa.ne.jp/~m-itazu/composer.html

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何度も聞く古楽2018-42 ダウランド  リュート曲「涙のパバーヌ
ジョン・ダウランド(1563-1626)は、バードともに英国におけるルネッサンス音楽の代表的作曲家である。 主にリュート曲が中心。とりわけ有名なのが、「涙のパヴァーヌ(Lacrimae)」で、世俗歌「Flow my tears(流れよ我が涙)」を器楽用に作曲したもの。 ダウランドのリュートの曲には、「ダウランドの涙」「常にダウランド、常に悲しき」など「つねに悲しむ」をモットーとする作曲家である。 人間は、基本的に孤独であり、常に悲しい存在である。ダウランドの曲は、そんな人間の常態を、「爽や... ...続きを見る

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2018/05/27 10:41
何度も聞く古楽2018-41スヴェーリンク オルガン曲「われ汝を呼ぶ、主イエス・キリスト」他
ヤン・ピーテルスゾン・スヴェーリンク(蘭1562-1621)は、17世紀初頭のオランダのアムステルダムの旧教会のオルガニストで、即興の名手とし、北ヨーロッパにその名を知られていた作曲家。 バロック鍵盤音楽の書法を開発し、その後展開するドイツオルガン音楽に大きな影響を与えている。 彼の門下生にドイツのシャイトやシャイデマンなどがいて彼らがドイツでオルガン音楽の種まき役をした。 「われ汝を呼ぶ、主イエス・キリスト」はコラールの4つの変奏曲で、定旋律のコラールが音域の変化、対位法、フーガなどへ... ...続きを見る

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2018/05/26 07:57
何度も聞く古楽2018-40 ジェズアルド 「ミゼレーレ」
カルロ・ジェズアルド(伊1560-1613)は、モンテヴェルディと並ぶイタルア・マドリガーレの代表的作曲家。 妻と愛人を殺害した痛苦の人生を送った人のようである。 ミゼレーレMiserereというのは、部下を戦場に送りその妻を奪うという卑劣な罪を犯したダビデの悔い改めが素材になっている詩篇51篇によるが、苦渋の生涯を送ったジェズアルドにも特別な思いが込められているのかもしれない。ジェズアルドの「ミゼレーレ」には大変魅力的な深い響きがある。 ...続きを見る

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2018/05/24 07:10
何度も聞く古楽2018-39マレンツィオ  マドリガーレ「露に濡れた夜明け前に」他
ルーカ・マレンツィオ(伊1553-1599)は、ルネッサンス末期のイタリアの作曲家でマドリガーレの大家として知られる。 マドリガーレは、16世紀初頭からイタリアで現われた形式で、自由詩にあわせたメロディがポリフォニーで作られる。 ヴィラールト、ローレ、ジェズアルド、モンテヴェルディなどとともに代表的作曲家の一人。 イタリアの貴族社会の社交的芸術として栄え、ペトラルカ、タッソー、サンナローザなど、優れた詩人の詩をメロディー化しており、マレンツィオのドリガーレは大変、質のよい優れた曲が多い。 ... ...続きを見る

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2018/05/23 07:24
何度も聞く古楽2018-38トマス・モーリ  マドリガル「蕾にさえも悲しみは」他
トマス・モーリ(Thomas Morley英1557-16029) は、ジョン ウイルビー(Jhon Wilbye 英1575-1638)、トーマス・ウィールクス(Thomas Weelkes英1576-1623)とともに ルネッサンス音楽末期のイングリッシュ・マドリガルの作曲家として、なかでもモーリは主導的な立場にあった人である。 モーリスの場合は、当時のイタリア・マドリガルを範として作曲しているが、「今や五月」「蕾にさえも悲しみは」「4月は愛しい人のおもざし」「やさしいニンフが君の恋人を」... ...続きを見る

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2018/05/22 07:52
何度も聞く古楽2018-37  G.アッレーグリ    「ミゼレーレ」
アッレーグリ(伊1552-1652)「ミゼレーレ」は、パレストリーナの「教皇マルチェルス」とともにヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に鳴り響いていたといわれ、その典礼でしか聞くことのできない秘曲だったそうである。 その秘曲を、ローマを訪れたモーツアルトが一度聞いただけで全曲書き写してしまったというエピソードがある。 天井の高い教会に、下から駆け上がって行く声が同時に上から降り注いでくるような極度な高音が繰り返される。 ミゼレーレMiserereというのは、部下を戦場に送りその妻を奪うという卑... ...続きを見る

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

2018/05/21 07:31
何度も聞く古楽2018-36ジョバンニ・ガブリエリ   カンツォーナとソナタ
ジョバンニ・ガブリエル(伊1553-1612)は、ルネッサンスからバロックへの過渡期に、分割合唱、通奏低音などによる作曲をした人。 聖マルコ寺院における宗教曲集「サクラ・シンフォニア集1,2」が、当時のドイツのハスラー、シュッツ、M.プレトリウスなどへ影響を与え、初期バロックのドイツへの移植を促した。 分割合唱様式は、半世紀前の聖マルコ寺院楽長であったヴィラールト開拓したヴェネツィア楽派の特徴であるが、ガブリエリにおいては、楽器、声楽を高度に配置した作曲が特徴。 「サクラ・シンフォニア集... ...続きを見る

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2018/05/20 08:17
何度も聞く古楽2018-35 レヒナー  モテト「もし主の御手から恵みを得るならば」 ハスラー モテ
レヒナー(独1550-1606) ハスラー(独1562-1612)はルネッサンスからバロック移行期のドイツの重要な作曲家である。ルネッサンス期は、音楽の後進国だったドイツが、ルターの宗教改革とともに新たな歩みを始めた。ルターは<万人司祭>の理念から母国語によるコラールを誕生させた。以来、ルター→ラッスス→レヒナー→ハスラー→シュッツ→バッハへとプロテスタント音楽は台頭してゆく。 レヒナーのモテト「もし主の御手から恵みを得るならば」は、胸にずんと染み入ってくるような美しさがある。 歌詞の中に「... ...続きを見る

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2018/05/19 07:28
何度も聞く古楽2018-34ヴィクトリア レクツイオ「我が心は生活に疲れたり」 他
ヴィクトリア(西1548-1611)のレクツイオ「我が心は生活に疲れたり」は、ヨブ記10章1−7節から歌詞が採られている。 レクツイオというのは、朗読に曲をつけたものである。 聖務日課でヨブ記が歌われるというのは、結局は、自分のために神を求めているにすぎない、という応報思想への厳しい戒めである。 ヴィクトリアのこの曲を繰り返し聴いているうちに、朗読の言葉のリズムが曲に生かされていて、一緒に声に出してつぶやきたくなる。 またヴィクトリアはグレゴリオ聖歌の交唱「アヴェ・マリア」をベースにヴ... ...続きを見る

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2018/05/18 07:14
何度も聞く古楽2018-33ヴィクトリア 「死者のためのミサ曲」
ヴィクトリア(西1548-1611)は、ルネッサンス期スペイン最大の音楽家。 教会音楽家でミサ曲のほかにも、「アベマリア」をはじめ印象深いモテトゥスが数多くある。 「死者のためのミサ曲」は、皇帝マクシミリアン2世の皇后マリア(フェリペ二世の妹)の死を悼んで作曲された。 レクイエムの単旋律聖歌を定旋律として他の5声がポリフォニックにからむ形で展開するが、悲しみやさまざまな感情を完全に昇華してしまうようなハーモ二ーが美しい。 ...続きを見る

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2018/05/17 07:08
何度も聞く古楽2018-32 W.バード  「5声のミサ」
バード(英1543-1623)の代表作は、「3声のミサ」[4声のミサ」[5声のミサ」である。 いずれも余計な装飾がない端正な曲ばかりである。 あまりにも完璧なハーモニーでただただ聞き従う以外にないような面もあるが、音と音が組み合わさって作られる力強さにいつの間にか呑み込まれてゆく。 中でも「5声のミサ」は、熟達したポリフォニーに感動する。最後のアニュス・デーの美しさは格別である ...続きを見る

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2018/05/16 07:45
何度も聞く古楽2018-31 W.バード 「Sing joyfully unto God
「われらの力の神に向いて喜び歌い Sing joyfully unto God」 (詩篇第81編) は、W.バード(英1543-1623)の礼拝用アンセムのひとつ。アンセムとは、イングランド国教会の礼拝(サービス)のなかの短い合唱曲のことで、この曲は、一緒に歌いたくなる楽しい曲である。特に、「Blow the trumpet in the new moon(角笛を吹き鳴らせ、新月に)」という件りがくると、思わず口をついてしまう。この詩篇には、「(神が)雷の隠れたところで答える」というキーワードが... ...続きを見る

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2018/05/15 07:49
W.バード  コンソートソング(清らかな英国半島)
W.バード(英1543-1623)は、ミサの名曲があるが、コンソート・ソングの作曲者としても素晴らしい。 コンソート・ソングというのは、ヴィオールの合奏(コンソート)の伴奏を持つ独唱、または2重唱の歌曲であるが、「清らかな英国半島Fair Britain isle」「喪服の天使in angel's weed」などを聞くと、死者を悼む哀歌,悲歌ということもあるが、胸に迫るものがある。「美しいスザンナSusanna fair」も美しい。また、「キリストは蘇りChrist rising again... ...続きを見る

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2018/05/14 07:19
何度も聞く古楽2018-29コヴェントリ・キャロル  「ラリ ルラ、小さき子よ」
コヴェントリ・キャロルとは、16世紀の英国のコヴェントリで歌われてきたクリスマスキャロルで、「ラリ ルラ、小さき子よ(July,july thou little tiny child)」は作者不明、「ララバイ(子守唄)」は、ウィリアム・バード(英1543-1623)の曲である。 いずれも単なる子守唄ではなく、マタイ伝に出てくるがヘロデ王がベツレヘムで行ったという大規模な幼児虐殺事件を描いていて、イエスの降誕に伴う幼児への鎮魂歌である。子守唄のやさしさのなかに、母親の悲しみが広がってくる。特にバ... ...続きを見る

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2018/05/13 07:12
何度も聞く古楽2018-28ロバート ホワイト 「エレミア哀歌」
ロバート ホワイト(英1538-1574)は、トーマス・タリス(英1505-1585)より少し後の作曲家で、ヘンリ8世からエリザベス1世に変わる、丁度、宗教改革によってカトリックからプロテスタントのスタイルへの変更を余儀なくされた時代の人である。 特に、「エレミア哀歌」は、タリスの作品とともに傑作とされている。 20分を超える長い曲なれど、聞くものを少しも飽きさせない。悲しみに満ちた響きがグイグイと迫ってくる。 また、モテトゥスも素晴らしく「主、汝にこたえたまわんことを」、「光にして日なる... ...続きを見る

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2018/05/12 08:14
何度も聞く古楽2018-27 ラッスス 「レクイエム(5声)」
ラッスス(フランドル1532-1594)のレクイエムも素晴らしい。 ラッススのポリフォニーには、ナチュラルな美しさがある。 湧き出る泉の音をいつまでも聞いているような魅力がある。「レクイエム(5声)」は、グレゴリオ聖歌の「レクイエム」とポリフォニーによる声楽部が交差して歌われ、声楽部は常にグレゴリオ聖歌の定旋律を用いてポリフォニックに展開されていく。ラッソには4声の「レクイエム」もある。 ...続きを見る

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2018/05/10 07:09
何度も聞く古楽2018-26ラッスス  「音楽は神の贈り物」他
ラッスス(フランドル1532-1594)は、パレストリーナとともにルネッサンス・ポリフォニーの完成者といわれる人である。 「音楽は神の贈り物」は6声部のモテトゥスであるが、ポリフォニーに深みがあり、調和のとれた美しい曲で、題名にふさわしい。 歌詞は「音楽は最高の神の贈り物であり、人を感動させ、神をも感動させる、音楽は激しい心を和らげ、悲しい気持ちを励ます。音楽は樹木さえ、また、恐ろしい野獣をさえ感動させる」というもの。日々古楽を聞く我々にとっても、音楽はまさに神の贈り物である。 また 「... ...続きを見る

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2018/05/09 08:04
何度も聞く古楽2018-25パレストリーナ  モテット「鹿が谷川を慕うごとく」「バビロン川のほとり」
パレストリーナ(伊1525-1594)の代表的なモテット。 詩篇42、詩篇137に基づくものであるが、バビロンの捕囚など、イスラエルが破壊され、旧約の神に見放されてしまう絶望の時期の詩である。敵を倒す神はもはやいない、ひたすら苦しみをともにしてくれる受苦の神(旧約の神)がいるだけである。 聖書には、羊がよく出てくるが、鹿が出てくるのは珍しい。愚鈍で迷いやすい羊と比べ、繊細でひ弱なイメージがある。喉が渇ききっていてもどこかノーブルな鹿のように、パレストリーナの曲もやさしく美しい。 このほか、... ...続きを見る

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2018/05/08 07:33
何度も聞く古楽2018-24パレストリーナ「教皇マルチェルスのミサ」
この曲は、ルネッサンス後期の大作曲家パレストリーナ(伊1525-1594)の代表作。 ルターの宗教改革でドイツ語による「コラール」が生まれ独自の教会音楽が育ってゆくなか、カトリックのミサの言葉が不明朗といわれた多声音楽を、言葉がよく聞き取れるという典礼の要請と芸術の完成度を両立作品として知られる。端正で明るく、透き通るような美しさがある。 また 「スタ-バト・マーテル」はペルコレージが有名だが、パレストリーナのこの曲も美しい。 調和した響きに、静かに打ち寄せる波のようなリズムがあり、お... ...続きを見る

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2018/05/07 07:10
何度も聞く古楽2018-23アントニオ・デ・カベソン 「ディファレンシアス」「 ティエント」
アントニオ・デ・カベソン(西1510-1566 Antonio de Cabezon)は、モラレスなどとともにイベリア半島の大作曲家の一人。 フェリペ(カール)2世に仕えた盲目の宮廷音楽家でオルガンの作曲家ある。 スペインには古くからオルガンが使われてきたが、カベソンが16世紀,スペイン音楽にオルガン曲を開花させた。 彼は、スペインのバッハとも言われる。 「ディファレンシアス」は、変奏曲という意味である。 「騎士の歌」「イタリア風パヴァーナ」{ミラノ風ガリアリダ」などのディファレンシア... ...続きを見る

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2018/05/06 07:50

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