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zoom RSS 古楽つまみ食い(34) ヴィクトリア レクツイオ「我が心は生活に疲れたり」 他

<<   作成日時 : 2017/07/12 10:00   >>

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ヴィクトリア(西1548-1611)のレクツイオ「我が心は生活に疲れたり」は、ヨブ記10章1−7節から歌詞が採られている。
義人で道徳的な完全主義者であるヨブが、神から「いわれなき受難」を受け、神に抗議する内容である。「なぜ、私の不当さを探し私の罪を調べあげようとするのですか?あなたは知っておられるのに、私があなたに背くことを決して行わないのを」と。
レクツイオというのは、朗読に曲をつけたものである。
聖務日課でヨブ記が歌われるというのは、道徳主義者の驕りを戒めるところにあるのだろうか。
義人であっても結局は、自分のために神を求めているにすぎない、という厳しい戒めである。
その後のイエスの登場を暗示させる旧約から新約への転換期の歌詞である。
イエスは、十字架を「いわれなき受難」などとは当然考えることなく、己を捨て神に従った。
ヴィクトリアのこの曲を繰り返し聴いているうちに、朗読の言葉のリズムが曲に生かされていて、一緒に声に出してつぶやきたくなる。
またヴィクトリアはグレゴリオ聖歌の交唱「アヴェ・マリア」をベースにヴィクトリア(西1548-1611)は4声と二重合唱のための「アヴェ・マリア」を2曲作っている。
前者は、グレゴリオの原曲がそのまま生かされた、デ・プレに劣らぬ美しいポリフォーである。
後者は、マリアへの祈りを切々と歌う。

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