この曲は、ルネッサンス後期の大作曲家パレストリーナ(伊1525-1594)の代表作。
ルターの宗教改革でドイツ語による「コラール」が生まれ独自の教会音楽が育ってゆくなか、カトリックのミサの言葉が不明朗といわれた多声音楽を、言葉がよく聞き取れるという典礼の要請と芸術の完成度を両立作品として知られる。端正で明るく、透き通るような美しさがある。
また
「スタ-バト・マーテル」はペルコレージが有名だが、パレストリーナのこの曲も美しい。
調和した響きに、静かに打ち寄せる波のようなリズムがあり、おそらく聖母の極限の悲しみというべきの詩との緊張感が持続しているからであろう。
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