繰返し聞き続ける古楽(9)-16  W.コーニッシュ「悲しみにくれて」「ああロビン」(世俗歌:キャロル

W.コーニッシュ(英1465-1523)ルネッサンス初期のヘンリー8世時代の傑出した作曲家。
このような美しい曲が、この時代になぜ作られたのかと思われるほど印象深い。
特に「ああロビン」は有名で不思議な音がする曲であるが、それに劣らず、「悲しみにくれて」も、十字架に釘付けにされたイエスの受動の極限ともいうべき姿の悲しみを歌っている。
一方、コーニッシュは宗教曲であるモテトゥスも聞き応えのある作品を作っている。
「サルヴェ・レジーナ」「キリストの母なる処女よ、喜べ」など美しい曲があるが、「スタバト・マーテル」が傑作である。装飾的なパッセージと簡単なパッセージの繰り返す対比と幅広い音域が、多くの連なる山脈を俯瞰するような壮大で美しい流れを作り出している。

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