古楽つまみ食い(46)M.プレトリウス 教会音楽「シオンのミューズたち」

ミヒャエル プレトリウス(独1571-1621)は、ドイツプロテスタントのコラールや賛美歌を編曲をした人として重要な作曲家である。
主要な作品は、教会音楽「シオンのミューズたち」と理論書「音楽大全」などである。ドイツでは、10年年上のハスラー、10年年下のシュッツ、シャイトなどと、また、イタリアのガブリエルなどとも交流があり、ドイツプロテスタントのコラールの展開とともに、教会コンチェルトの様式をドイツにもたらしている。
「シオンのミューズたち」では「マニフィカト」、「コラール」、モテット「来たりて主を喜び歌わん」「マグダラのマリア」「われ主を愛せり」など力作がある。
詩篇130による4声のコラール「われ深き苦しみの淵より汝に叫べり」はルターの賛美歌「貴きみかみよ悩みの淵より」をもとにしている。
モテット「来たりて主を喜び歌わん」は、分割合唱様式でガブリエリなどの影響がある。
また「マグダラのマリア」は、リコーダが絡んだ重唱で、中田喜直の「小さい秋」を連想させるフレーズがありなかなか楽しい曲である。
詩篇116にる「われ主を愛せり」は、ルター訳によるものであるが、死を取り扱った詩篇で、死後の世界には冷淡な旧約世界においては例外的に死者と神のつながりを歌っている。プレトリウスが自己の死を予感して作曲したと言われている。

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