パレストリーナ(伊1525-1594)の代表的なモテット。
詩篇42、詩篇137に基づくものであるが、バビロンの捕囚など、イスラエルが破壊され、神に見放されてしまう絶望の時期の詩である。敵を倒す神はもはやいない、ひたすら苦しみをともにしてくれる受苦の神がいるだけである。
聖書には、羊がよく出てくるが、鹿が出てくるのは珍しい。愚鈍で迷いやすい羊と比べ、繊細でひ弱なイメージがある。喉が渇ききっていてもどこかノーブルな鹿のように、パレストリーナの曲もやさしく美しい。
このほか、モテット「我は日々罪を犯しPeccantem me quotidie」も胸にしみいるような一曲である
" 繰返し聞き続ける古楽(1)-25 パレストリーナ モテット「鹿が谷川を慕うごとく」「バビロン川の" へのコメントを書く